中棚荘
軽井沢から「しなの鉄道」に乗ること約20分。
信州・小諸の小さな駅に到着しました。
小さな駅とは言え、駅前にはタクシーがいっぱい!
これから向かうお宿「中棚荘」は、駅から歩いても徒歩10分程度と言うので
頑張ろうか・・・とも思うけれど、旅の荷物をかかえていると、
ついつい、タクシーに乗り込んでしまいます。
しかし、これが正解!
徒歩10分??えええ??と思うくらい、くねくねと曲がった道を
山をくだるような形で進みます… これは歩くの大変ダ。(特に帰りは無理!)
乗れば5分。間もなく宿に到着。ワンメーターからツーメーター程度で大丈夫でした。

一軒宿なので、とても静かな雰囲気に包まれています。
駅からこんなに近いのに!
敷地内にはなんとヤギの姿も… あれれ、カモも行進している…
なんとも愉快な気持ちになりながら、いよいよ宿へ入りました。
着物型の大きなのれんをくぐって、木の風情が素敵な館内へ。
白すぎず、黒すぎない木々の内装は、落ち着ける環境としてピッタリです。
迎えてくれたスタッフは、男性も女性も、みな笑顔!
そうなんです、ここはスタッフがとにかく素晴らしいの。
予約したのは宿泊前日の夜中(11時半くらい)だったのですが、
そんな遅い時間にもかかわらず、全く嫌なそぶりを見せずに、
こちらの質問にも快く応えてくださって、非常にいい気分で
予約できたのが強く印象に残っています。
そのときのいい印象そのままのスタッフたちに迎えられ、
はじまりから超満足気分… これはとても大切なことですよね!

部屋は2部屋を5人+幼児1人で予約。
6人まで泊まれる和洋室(平成館)と、4人部屋の和室(大正館)をとりました。
本当は和洋室1つでもキャパシティ的にはOKなんだけど、
このお宿の料金体系がちょっと予算に合わず…
通常、一部屋に泊まる人数が増えると一人当たりの価格が下がるか、
一部屋いくらのルームチャージ形式だと思うんだけど、
ここは、2人が5人になってもさほど安くならないのです。
むしろ2部屋とった方がトータル的に1万円くらい安くなったのです。
でも結局、寝るときは一部屋に集まることにしたので、
お布団は和洋室に全部敷いてもらったんですけどね。
そのへんの交渉に関しても、終始嫌な顔一つせず、気持ちのいい対応を
してくれました。感謝。
和洋室はすごく広いです。ベッドルーム、8畳、4畳半、それにバストイレ。
バスは温泉水がひかれているので快適!
木のベランダもあって、湯上りに、風に吹かれながらボーっと山を眺めたりすると
本当に心地よい。

お楽しみの夕食は、別棟(大正館)にて。
部屋食じゃないんだ…と少々残念がるのもつかの間、実は別棟に用意されていたのは
個室で、むしろこういった形式の方が良いかも…と思いました。
自分の部屋に食事を用意してもらうと、準備や後片付けのときに
バタバタしますもんね。
料理の内容も非常にGOOD!そもそもこの宿は、「美食の宿」という本にも
掲載されていたこともあり、かなり期待はしていました。
そして、期待を裏切らない内容!品数も十分だし、見た目にもキレイ。
圧巻だったのが、大きなカゴに盛られた「旬の味」たち。
ここの農場で取れた無農薬ジャガイモを皮付きでゆでたものに、
バターを乗せて食べる!とてもいい塩加減の鮎の塩焼き!
そんなふうに、ダイナミックに人数分を盛り付けたセンターのカゴは、
まさに食欲をそそる内容で大満足でした。
そばの実が入った茶碗蒸しとか、米ナスのみそ焼き、
たこのカルパッチョなんかもおいしかったなぁ〜
シメのフルーツは巨峰とメロン、オレンジ。ココまで来ると、かなり
おなかがいっぱいだったけど、もちろん残さずいただきました。
そういえば地ビールもなかなかおいしかったなぁ。
今回はたのまなかったけど、ワインのリストもそれなりにライナップが揃ってました。

こちらは朝食も素晴らしいです。ちょっと立派な旅館の和食、という感じで、
朝から豪華〜!と思えましたよ。
朝食の目玉は、これまた大きな桶になみなみと入ったとろろ。
ほどよく味がついていて、そのままご飯にかけてもいけるけれど、
添えてある青海苔と白ゴマをふりかけ、すこーしお醤油をたらすと、
もうそれだけでおかずはいりません!って感じ。
これには、1歳半の息子も大喜びで、とろろがなくなると
激しくおかわりをリクエストしていました。。。
やっぱり旅館は幼児にも取り分けて食べさせることが出来る
薄味の和食が多いのがうれしいですね。

さて、お風呂。かなり雰囲気いいです。
平成館の真ん中くらいに位置する通路(もうそこは外!)を
のぼること50メートル位? まず男性用があり、さらに上って女性用にたどりつきます…
ちょっと遠くて疲れる…(特に10キロの子どもを抱っこしながらだとキツイ!)
しかし、一歩入ればもうそこは畳の広間。脱衣カゴが畳の上にポンポンと
置かれていて、棚とかロッカーというのはありません。
畳の上につい座り込みたくなっちゃう!
脱衣場からすぐにお風呂が目に入ります。空間をへだてる壁などありません。
つまり、開放感いっぱい!
内風呂も、周りがガラスなので、もう外にいる気分です。
こんこんと湯が湧き出すのが見えて、惜しみなく湯を使っているのがわかって
気持ちいいのです。無色透明のキレイなお湯は、美肌の湯として知られる
アルカリ泉。北海道のナウマン温泉(忠類村にあるのよ)と同じだぁ〜。
本当にスベスベになるからアルカリ泉、好きです。肌あたりもやわらかいし。
お風呂はそんなに広くないけれど、珍しい「湯枕」というのがあって、
要は、湯船に渡してある太い丸太のことなんだけど、
昔の人はそこに頭を乗せてゆったりと身体をのばしてお湯につかったそうです。
うーん。気持ちいい。
露天風呂はちょっとぬるめ。なんでも、源泉そのままの温度だそうです。
ここにも、惜しみなく湯が注がれます… 今度は、上からの「打たせ湯」として。
強すぎず、弱すぎず、私にはちょうどいい打たせ加減。
お風呂の周りには緑の木々。眼下には民家が見えたりするけど、
別に雰囲気を損ねるほどではなく。
総合的に見て、ここのお風呂、私は相当気に入りました。
到着後、夜、朝と基本の3回は押さえましたよ、もちろん♪
なおアメニティとしては、洗い場に炭洗顔石鹸(固形)と
炭リンスインシャンプー、炭ボディソープがありました。
洗面台には、アロエ化粧水と乳液、美容液、コットン、ドライヤー、ティッシュがありました。

あと細かいことをいろいろ書けばたくさんあるけれど…
たとえば、外で飼われているヤギの絞りたてミルクを飲ませてもらえるとか、
図書室は雰囲気のいいカフェになっているとか、
卓球台があるとか(これポイント高いでしょ!)
昔ながらの傘が素敵とか…
とにかく、個人で温泉に泊まる楽しみをすべて満たしてくれる理想的なお宿であることは
間違いないです。(団体さんには不向きかもね?!)
若いご主人も、優しくて人当たりの良い、笑顔の素敵な方でした。
ちゃんとポリシーを持って、この歴史ある宿をデザインし、
切り盛りしている。そんな感じを受けました。
旅館よりホテル派の義父たちにも大満足してもらえました。
ここならまたみんなで来たいね…とまで言ってました。これは本物でしょう。
心からリピーターになりたいと思える宿に、やっと出会えたような気がします。
出会えてヨカッタ♪
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